声の印象

声の特徴と原因

声の特徴

 声にはみな、特徴があります。人ごみの中でも、知っている人は声で分かりますよね。
 この声が良いと、聞いている人は心地良いものです。
 説得が必要な場面でも説得的です。
 また、良い声を出していると、自信もついてきます。
 ここでは、色々な声の特徴と、そうなる原因について説明します。

暗い声
 暗い声の人は、暗い性格であると思われます。暗い声で話をしていると、性格まで暗くなってしまいます。
 では、暗い声になってしまう原因は何でしょうか。
 それは、やはり、口周りや顔の筋肉の硬さと、動かし方が不足していることにあります。子供のときから、硬い口周りで省エネしていると、そんな話し方が身についてしまい、暗い声となってしまいます。
 また、あごの間接の動きがスムーズでなかったり、開ける方向が違っていると、声帯がうまく閉じられなくなり、硬い声になってしまいます。そこで、あご関節の動きをスムーズにしたり、方向を意識することも必要です。
小さい声
 声が小さいと自信がなさそうですね。聞き取りにくいし、人前で話をしなければならない仕事の人は、特に困ります。
 声が小さい原因も、口周りや顔の筋肉が硬かったり、動かし方が不足していたり、口だけで話をしようとして、腹筋を使っていないことにあります。
 そんな人は、口周りや顔の筋肉をやわらかくしたり、腹筋を使った話し方の練習をしてみると良いでしょう。
大き過ぎる声、威圧的な声
 逆に声が大き過ぎたり、威圧的な感じの声を出す人は、喉頭筋が内側に回りすぎていたり、口周りや顔の筋肉や、舌の筋肉、横隔膜が硬いことが多いのです。筋肉が硬いために調整ができないのです。
 これらの筋肉をやわらかくすることにより、やわらかい声を手に入れることが可能となります。
かすれた声
 かすれた声もきれいではありませんね。
 声帯をしっかり閉じることができないと、息ばかり出てしまい、かすれた音になってしまいます。
 声帯をしっかり閉じるための筋肉は不随意筋なので、意識的にコントロールすることは難しいので、舌の位置のコントロールや、舌を柔軟にすることにより、調整していきます。
 また、喉頭の周りだけでなく、首の筋肉や腹筋を柔軟にして、発声筋と連動できるようにすると、声帯が閉じやすくなります。
 

良い声、良い話し方とは

 結局、良い声とは、やわらかく、明るく、大きな声も小さな声も出せる声です。
 滑舌が良く、抑揚のある話し方が良い話し方です。

 良い声、良い話し方になるためには、それ用の練習方法があります。

より根本的には

 ただ、このような技術的なことだけでなく、相手にわかりやすく、心地よく伝えたいという気持ちも大切です。
 また、この声、この話し方では、相手に伝わっていない、心地よく聞こえないという現実を認識することも必要でしょう。
 客観視するということは、意外と難しいことです。
 客観視するためには、人から指摘されたり、ロールプレイをすることも有効です。