声とコミュニケーション
人は何によって説得されるのか
内容で説得されるものだと思っていませんか。
コミュニケーションの種類
コミュニケーションには、次の2つがあります。
- ①言語的コミュニケーション
- ②非言語的コミュニケーション(動作、声、話し方など)
しかも、説得される場合の比重は、②が7割と言われています。
では、なぜ、人はその内容により説得されるのではなく、それ以外のものにより説得されるのでしょうか。
それは、潜在意識は顕在意識の5000倍のパワーがあるからです。朝起きてから寝るまで、ほとんど意識によって行動するのではなく、無意識で行動しています。考えることなく同じように道の右を曲がり、同じ階段を上る。いちいち考えながら右を回るわけでも階段を上るわけではありません。
やめようと思っても(顕在意識)やめられないのは、潜在意識が納得していないからなのです。
従って、説得も、顕在意識ではなく、潜在意識に働きかけなければなりません。
相手は、貴方の話す内容ではなく、貴方に説得されたいと思ったときに説得されるのです。
声の重要性
そこで、声が重要になってくるのです。
すなわち、潜在意識に働きかけるためには、左脳ではなく右脳に働きかける必要があります。
右脳に働きかけるためには、非言語的なコミュニケーションツール、声とか雰囲気などが重要なのです。
良い声の人に惹かれるのはそのためです。
セールスマンが同じ内容の説明をしていても、声の良い人と、そうでない人では売れ方が違うでしょう。
きんきんする声の人、怒鳴るような声の人が目の前にいたら、去って欲しいと思いませんか。
逆にその人の声がきれいで心地良いものであれば、話を聞く前に、その人自身に好印象をもち、話を聞きたくなり、商品にも良いものかも知れないと思うものです。