辻界存のプロフィール

辻 界存とは 

辻界存の概要

 7月31日生。獅子座O型。 
 ボイストレーナー、ボーカル・コーチ。映画演劇の松竹元社員。
 早稲田大学教育学部特別講師、ミュージカルカンパニー・イッツフォリーズ講師、明治座アカデミー講師、松濤アクターズギムナジウム講師を歴任。
 御苑ボイススタジオ主宰。

歌との出会い

 小学生の時、知らない小学生同士のキャンプファイヤー。三島の夜景が遠くにキラキラと輝き、皆の顔も、炎越しにキラキラしていました。
 知らない者同士が楽しそうに、声を合わせて歌っている。キュンときました。
 同じ小学生時代。カーペンターズの「スーパースター」という曲のレコードを買いました。切ない歌声に、キュンときました。

ボイトレ難民時代

 上手く歌いたい、でも自分の声が好きでない。良くするための方法を知りたくて、ジャズの教室や、ポピュラーボーカル教室など、色々尋ね歩きました。
 あるスクールでは、「口が小さい」と言われました。お金を払って習いに行ってそれが、アドバイス?果ては、「カラオケで歌ってそうですね」とか、「変な鳥みたいな裏声だ」と、感想だけで、アドバイスさえ、ない教室もありました。
 どこに行っても、音階練習をやらされます。音階練習なら小学校の時から、授業でやってきましたが・・・。それで、上手くなる訳ではないですし。

文明開化時代

 松竹に入社して、劇団の製作をしている時に、ブロードウェイから、演技、ダンス、歌の教師を招き、劇団員の指導を2年間してもらうことになりました。私は、彼らのお世話をしたり、団員のレッスンの際には、レッスンの様子をチェックしたり、通訳もしました。
 とりわけ、ジョー・エステル氏のメソッドは、「ボイトレ難民」の私には、新鮮な驚きでした。なるほど!こうすれば良いのか!の連続でした。
 今まで、習った教室などでは、発声に関して「歌う時は、力を抜いて」というくらいでした。ジョー氏は、逆に、「歌は力を入れなければ、歌えない」というお考えでした。
 その他、今まで、聞いたこともない、アメリカの一流の新鮮な技術が、どんどん紹介されました。
 そのおかげで、今まで、声の正しい出し方を、全く教えてもらえず、腑に落ちなかったものが、はっきりしてきました。
 仕事が終わった後も、ジョー氏の食事に毎晩のように付き合い、メソッドの話をむさぼるように聞きました。しまいには、炭焼きバーベキューのトウモロコシを頬張りながら、「こんなに毎晩付き合ってくれて大丈夫なのか?」と逆に心配されるほどでしたが、私は、素晴らしいメソッドを、出来るだけ詳しく聞きたい一心で、すかさず、ジョー氏の好物の焼きトウモロシをお代わりしました。

松竹百周年の年にボイストレーナーに転進

 ボイストレーニングのメソッドをもっと突き詰めながら、広めたいと考えるようになり、松竹創業百周年の年に、退社して、ボイストレーナーに。

 メソッドをなるべくわかりやすく伝えたいと、本も出版しました。それの反響などから、今まで、俳優・歌手・声優のプロからさまざまな職業の方と、大勢の人を指導してきました。以前にもまして、”声”というもの。そして”声で伝える”ことの面白さを益々、実感しています。